日本語能力にあった個別の指導計画をたてましょう


 初期指導判定エキスパートシステムを実施した結果をもとに4つの指導計画を提供しています。

レベル1 ひらがなやカタカナの習得からはじまります 

 日本語がわからない児童生徒にとって、なにをいっているかわからない環境で長時間を過ごすのは大変苦痛なことは、容易に想像できるでしょう。通訳による支援が期待できない教室では、1日登校を強いるよりも半日登校をさせながら日本語能力を高めるための授業カリキュラムを組むことが望ましいと考えます。専任の担当者がつく学校であれば、午後はレクリエーション等の時間にあてる方法も考えられます。まずは、日本の学校になれさせることが大切です。
日本語指導においては、「ひらがな」や「かたかな」の学習からはじめましょう。

レベル2 普通教室での授業と個別の授業形態を併用して語彙力を高めましょう


 車、花、図工、鉛筆、目・・・いろいろなものやことがらの語彙を日本語で表現できるようになってきたものの、例えば「バス」と「乗る」を組み合わせた行動の表現や「赤い」と「花」を組み合わせた状態の表現は難しいのが実情です。語彙をふやしながら表現方法を習得させるための学習をすすめましょう。
 

レベル3 個別の授業のなかでまとまった文章を読んで理解する練習を


 「私は、この車で、あなたと東京に行きます。」という文章では、「は」「で」「と」「に」といった助詞が多数使われてます。語彙や文章がわかってくると、日本語を母語とする人でもやっかいな助詞を使いこなすことが必要になります。助詞や接続詞を理解して文章の意味を考えることは、教科学習においてとても重要です。このレベルでも語彙をふやしながら表現方法を習得させるための学習とともに、助詞や接続詞を使った文章を自分でつくる学習をすすめましょう。
 

レベル4 該当するようならDLA<話す><読む>テストにすすみましょう


 日常的な会話に支障がないからといって、簡単に学習言語にも問題がないとはいえません。小学校理科の教科書にでてくる文章では、「どのような関係があるか調べましょう。」とか「~になるのはなぜか。」といったセンテンスをよく見かけます。「どのような」、「どんな」「「どれ」「どの」といった語彙は、あとに続く名詞の内容によっては、その内容が非常に難しいものです。また、後者のセンテンスのような日本語特有の語順では、聞かれている内容がわからないといったケースも少なくありません。これらの習得には、学習者の<読む>や<話す>といった日本語能力をくわしくみてみる必要があると考えます。